要介護:外出や家事回数で差--ぼけ予防協、「要支援」高齢者の健康状態を追跡
◆要介護:外出や家事回数で差--ぼけ予防協、「要支援」高齢者の健康状態を追跡
生活習慣や脳血管疾患と要介護度との関連について、財団法人ぼけ予防協
会が調査結果をまとめた。外出や家事を行う頻度、脳血管疾患の後遺症によ
って、高齢者の健康状態がどう変化するかを追った全国レベルの調査で、介
護予防を考えるうえで参考になりそうだ。
◇全国4700人調査
★4人に1人は…
調査の対象は、介護保険で「要支援」と認定された在宅高齢者4700人。
「要支援」の状態が悪化して「要介護」とならないために、何が大切か探るの
が目的だ。
まず、03年11月から翌年にかけて、介護支援専門員が高齢者の家族を訪
問面接し、2638人から有効回答を得た。次に04年9月から、原則として
1回目と同じ回答者に聞き、2271人から回答を得た。高齢者の平均年齢は
2回目調査時点で82・4歳。
1年の間に、特別養護老人ホームや病院へ移った人は全体の2%と少なかっ
た。転居や不明を除くと、86%が自宅や親族の家で在宅生活を続けていた。
しかし、健康状態を見ると、「要介護1」になった人が22%、それより重
い「要介護2」以上になった人が5%と、4人に1人が、要介護状態になって
いた。「要支援」のままだったのは61%。健康状態がよくなり、介護保険に
よる支援を必要としなくなった人は、たった1・5%だった。
★分かれ目は…
健康状態が改善したグループと、「要介護2」以上に悪化したグループを比
較すると、外出や家事の回数、電話や手紙などでコミュニケーションを図る頻
度に大きな差が見られた。
「趣味・楽しみのための外出」について「ほとんど・全くしない」と答えた
人は、改善群では27%だったが、悪化群では68%とかなり多い。「家事を
ほとんど・全くしない」は、改善群では15%、悪化群は55%。「電話をほ
とんど・全くかけない」も、改善群が3%、悪化群が45%と開きがある。閉
じこもりがちだと健康状態が悪化する傾向がうかがわれる。
運動については、全体の32%が水泳やウオーキング、筋力トレーニングな
どに取り組んでいた。しかし、運動の有無や運動内容と、要介護度の変化につ
いては、はっきりした関係性は見られなかった。
2回目の調査時までの1年間に脳こうそくや脳出血など脳血管疾患を起こし
た人は、全体の6%だった。後遺症の内容を見ると、介護が必要になったグル
ープでは、半身不随や言語障害に比べ、認知症の割合が3割以上と高かった。
「要支援」の状態が維持されたグループでは、認知症になった人は16%と
少なかった。
◇生活習慣病に注意
★予防には…
調査結果の分析にあたった東京都老人総合研究所の本間昭さんは、「脳こ
うそくや脳出血は、後遺症として認知症を招く危険性がある。脳血管疾患の
予防は認知症の予防」と話す。「要介護」とならないためには、まず高血圧
や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病に気をつけ、脳血管疾患を防ぐことが
大事だ。脳血管疾患を起こした場合は、治療後の再発作の予防が重要という。
調査報告書は希望者に無料で配布している。問い合わせは同協会(電話0
3・3216・4409)へ。
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 健康
DATE:2005/07/07 00:02
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050706ddm013100101000c.html
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