認知症、徘徊で死亡・不明905人 相談は2万件超す
◆認知症、徘徊で死亡・不明905人 相談は2万件超す
認知症(痴呆症)などによる徘徊(はいかい)中に死亡したり行方不明に
なったりしたお年寄りらが、昨年1年間で905人にのぼったことが警察庁
のまとめでわかった。同庁が実態をつかんで対策を考えるため、今回初めて
全国すべての警察署を対象に調査した。認知症の高齢者は急増している。家
族の見守りには限界があり、警察や自治体、地域住民らが一体となった取り
組みが求められている。
警察庁によると、家族などからの相談や捜索願の総数は年間2万3668
件。うち事故などで死亡が確認されたのが548人、04年末までに発見さ
れなかった行方不明者が357人いた。
無事な発見は1万7842人、自分で帰宅したのは4921人。死亡・不
明の報告数が最も多かったのは神奈川県の126人。次いで大阪府94人、
東京都65人などとなっている。
警察は市町村や消防、福祉施設と連携し、通報があれば関係機関が協力し
て捜索する「はいかい老人SOSネットワーク」という仕組みづくりを強化
している。昨年末までに全国の約7割にあたる844警察署管内でネットが
築かれた。
しかし、ネットが整備されている地域でも、取り組み方に温度差がある。
さらに、捜索態勢を強化するだけでは事故を完全に防げない。
認知症介護研究・研修東京センターの永田久美子主任研究主幹は「介護保
険の利用などあらゆる仕組みや手段を使って本人や家族への支援を重ねる必
要がある。心配なのは、危険だからとカギをかけて本人を施設や家に閉じこ
める対応策が広がること。これは逆効果で、認知症の症状を悪化させてしま
う」と話している。
TITLE:asahi.com: 認知症、徘徊で死亡・不明905人 相談は2万件超す - 社会
DATE:2005/09/24 21:59
URL:http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200509230227.html
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