認知症の人などの財産被害、6割は親族・知人から
◆認知症の人などの財産被害、6割は親族・知人から
財産被害を受けたことのある認知症(痴呆=ちほう=症)のお年寄りや知
的障害者らのうち、65%が家族や親族・知人による被害だった――。こん
な調査結果を、全国社会福祉協議会(全社協、事務局・東京)がまとめた。
全社協によると、こうした「身内」が加害者となった財産面の被害実態が明
らかになったのは初めてという。
調査は昨年11〜12月、社協に金銭管理などをしてもらう地域福祉権利
擁護事業を利用している認知症高齢者、知的障害者、精神障害者、計118
1人を対象に実施した。「勝手に預貯金をおろされた」「不動産を処分され
た」など財産侵害で、それぞれの社協担当者(専門員)が確認したケースを
集めた。
その結果、金額の多少を問わず、何らかの財産侵害を体験した割合は94
%。子供からが27%で最多で、知人・友人・近隣住民(15%)、きょう
だい(9%)ら身内関係を合わせると、65%に上った。借金の返済にあて
るケースが多かった。
一方で、訪問販売などの業者は22%だった。
被害額が千万単位に上るケースもあった。認知症の70代男性の義妹夫婦
は、男性の不動産名義を勝手に変更して800万円の借金をしたうえ、貯金
も全額おろしていた。認知症の70代女性の息子夫婦は、母親の年金を自分
たちの借金返済に充てていた。
全社協は「財産被害は見つけるのが難しいうえ、加害者である親族が介護
しているケースも多い。排除すればいいというわけにいかず、実際にはもっ
と被害が広がっているのでは」として、全国の社協を通じて市町村などに注
意を呼びかけている。
TITLE:asahi.com: 認知症の人などの財産被害、6割は親族・知人から - 社会
DATE:2005/08/19 21:54
URL:http://www.asahi.com/national/update/0819/TKY200508180711.html
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