認知症など支援する「成年後見」窓口、全市町村に設置へ
◆認知症など支援する「成年後見」窓口、全市町村に設置へ
認知症(痴呆(ちほう)症)などで判断能力が不十分なお年寄りを支援す
る「成年後見制度」の窓口が06年4月から、全国の市町村に置かれること
になった。お年寄りやその家族が来訪すれば、制度について説明してくれた
り、手続きの相談に乗ってくれたりする。この制度は十分に知られていない
などの問題点を指摘されてきたが、認知症のお年寄りが悪質商法の被害にあ
うなど社会問題化するなか、厚生労働省は制度の実効を上げる必要があると
判断した。
窓口は、改正介護保険法の成立に伴って各市町村に新設される「地域包括
支援センター」になる。センターに最低1人は置かれる社会福祉士を中心に、
各自治体や弁護士会などと連携し、相談の受け付けや手続き方法の助言をす
る。
支援センターは、介護予防などのケアマネジメントや介護相談、高齢者虐
待の通報など、各地域に住むお年寄りの介護や人権擁護に関する総合的な窓
口になる。お年寄りやその家族が多く来訪すると予想されるため、センター
の業務に成年後見制度の広報と相談を明確に位置づけることで、来訪者に制
度を身近に感じてもらうことにした。
厚労省によると、全国の認知症のお年寄りは169万人と推定されている
が、最高裁判所の調べでは、全国の家庭裁判所への成年後見の申し立ては0
3年度で前年度比13%増の1万7086件にとどまっている。一方、国民
生活センターによると、認知症のお年寄りら判断力の不十分な人が契約をし
てしまったとの相談が03年度だけで約1万件寄せられている。
◇ ◇
〈キーワード・成年後見制度〉
認知症や知的障害、精神障害などの理由で判断力が不十分な人に代わって、
不動産や預貯金など財産管理やモノやサービスの購入の契約などを「成年後
見人」が行う制度。00年に導入された。本人や家族らの申し立てによって、
家庭裁判所が選ぶ「法定後見制度」と、あらかじめ本人が選んでおく「任意
後見制度」がある。
TITLE:asahi.com:認知症など支援する「成年後見」窓口、全市町村に設置へ - 暮らし
DATE:2005/06/27 23:54
URL:http://www.asahi.com/life/update/0627/003.html
+---+----+----+----+----+----+----+----+----+---+---+---+---+---+---+