介護施設で個別に「栄養ケア」 厚労省が導入へ
◆介護施設で個別に「栄養ケア」 厚労省が導入へ
厚生労働省は、介護施設でお年寄り一人ひとりの状態や食べる能力に応じ
て栄養・食事指導ができるようにする「栄養ケア・マネジメント」の仕組み
を介護保険制度に導入する。入所者に多いと言われる低栄養状態のお年寄り
を減らすとともに、食べる楽しみを重視した指導で「食」のサービスの質を
向上させる狙いだ。介護保険法改正で施設の食費が自己負担となる10月に
合わせて制度を立ち上げる。
厚労省は過去の調査などから、施設に入所する高齢者の3〜4割がたんぱ
く質やエネルギー不足などの低栄養状態にある可能性があるとみている。一
律に食事を提供する施設が多いのが一因とみて、食費自己負担化を機に栄養
管理の内容を見直し、栄養ケア・マネジメントを設けることにした。実施す
るかどうかは施設の判断だが、医師、看護師、栄養士らが連携して取り組め
ば介護報酬の対象とする。
施設では、まず栄養士らが一人ひとりの栄養状態や身体状況を把握。低栄
養状態になる恐れの高い人については、のみこむ能力や好き嫌いなども本人
や家族らと話し合い、食事の提供方法や栄養指導などの「栄養ケア計画」を
立てる。
計画の実行具合は定期的に点検し、一定期間後に栄養や摂食がどの程度改
善したかを調べる。
また、口から食べる「経口栄養」を、高齢者の「活力源」「生きがい」と
して重視。とくに、かんだりのみこんだりできずにチューブで栄養をとる経
管栄養を受けている人には「口から食べたい」という希望が強いため、経口
栄養への移行計画づくりや、食事を工夫する取り組みも介護報酬の対象にす
る。
近く介護報酬の具体的項目や金額を決定、各施設は10月1日から仕組み
を導入できる。当面は入所者が対象で、デイサービスについては来年度始ま
る介護予防に合わせて検討する。
厚労省によると、特別養護老人ホームの栄養士数は0〜2人(常勤換算)
の施設が半数。栄養士1人あたりの入所者数は「50人以上」が4割近い。
このため新たに栄養士を配置するなど態勢整備も報酬の対象にする。
こうした個別対応にはコストがかかるため、施設によっては入所者の負担
が増える可能性もあるが、特養入所者の8割を低所得者が占めるなど、過大
な負担は求められない。一部には、調理機械導入などでコストを削減し、独
自に個別指導をしている施設もある。施設側もこうした効率化を迫られそう
だ。
TITLE:asahi.com:介護施設で個別に「栄養ケア」 厚労省が導入へ - 暮らし
DATE:2005/06/26 23:09
URL:http://www.asahi.com/life/update/0626/003.html
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